Thorium Force
トリウム熔融塩原子炉"FUJI" (トリウム溶融塩原子炉FUJI)
| 特定非営利活動法人「トリウム熔融塩国際フォーラム」は、日本及び世界に対して、トリウム利用に関する事業を行い、21世紀の基幹エネルギー確保及び低炭素社会への方向付けにより地球温暖化抑制に寄与することを目的とする団体です。 2008年10月9日に神奈川県に登記・認可されました。 右側は2009年1月に開催された第1回総会・研究会の写真です。 |
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記事は、下記の青字部分を左クリックすると、別の頁で記事を読むことが出来ます。 「核兵器生まぬトリウム炉の検討を」 |
| 古川論文に佐藤栄作賞「最優秀賞」授与! 2006年6月17日・朝日新聞。 故佐藤栄作元首相が受けたノーベル平和賞の賞金を基に設立された佐藤栄作記念・国連大学協賛財団は、第22回「佐藤栄作賞」の受賞論文を決めた。 最優秀賞「核拡散防止への実効ある提言」(古川和男) (要約) 今こそ、初心に戻って核分裂科学の本質を再検討し、軍事悪用を封じるのに適した「核分裂エネルギー平和利用技術」を本格的に開発すべきである。実は人類はその道を大戦中から営々と模索研究していた。そして1970年初頭に到達したのが、トリウム系液体(熔融塩)核燃料を利用する原子力発電炉(原発)技術であった。トリウム資源は十分で広く分布し独占されない。重大事故は原理的に起こさず、核拡散の主役プルトニウムを生成せずに有効に燃焼焼却できるので、核拡散・核廃棄物問題は大きく改善できる。その基盤技術は1950〜76年頃に米国オークリッジ研究所で大いに研究開発されたが、軍用に向かず冷戦下で敬遠されてしまった。 それを更に単純化し実用性を高め小型化に適し、経済性高く、世界展開を可能にしたのが、ここに紹介する核燃料自給自足型トリウム熔融塩炉;である。特に強烈なガンマ線を持つ核弾頭物質を取りだし利用するのは不可能で、監視検知も極めて容易であって、核拡散防止には最適、軍用に不適である。全世界で処分に困っている使用済み固体核燃料を熔融塩燃料に変え、その中のプルトニウムを燃焼消滅させつつ、無理なく、トリウム核燃料サイクルに移行できるから、現在の原発路線からの切り替えは滑らかである。 この「核拡散防止」に優れた新核技術は、また地球環境・エネルギー・貧困問題打開に広く貢献できる。技術基盤は整っているので、20-30年とわずかな資金で国際共同開発が可能である。技術立国日本の平和で健全な発展のためにも、この構想の積極的開発を国際共同で開始すべきである。 全文は、下記の青字部分を左クリックすると、国連大学のサイトから、PDFファイルで読むことが出来ます。 また、下記の青字部分にマウスのポインターを置いて、右クリックすると、自分のパソコンにダウンロードできます。 「核拡散防止への実効ある提言(全文)」 |
1.はじめに。
このホームページは、今世紀における人類社会・地球環境救済のため、安全性・核拡散・核廃棄物・経済性等に関し決定的な利点をもつ「トリウム熔融塩核エネルギー協働システム」について紹介するものです。
2.課題。
今世紀前半における世界人口と、エネルギー需要の伸びは爆発的でしょう。化石燃料消費の増大による地球温暖化・化学汚染及び局所異常気象災害などの対策は緊急を要します。その際、次の三つの課題に、貴方は答えをお持ちですか?
| A | 化石燃料による環境破壊防止策はお持ちですか?(風力・太陽自然エネルギー・核融合?) |
| B | 太陽自然エネルギーの実用化は何時でしょうか? |
| C | 核エネルギーに安全性・核拡散・核廃棄物・経済性対策はありますか? |
打開策としては、太陽エネルギーがその本来の"非発熱型"特性から考えても最良と考えられますが、基幹エネルギー産業に成長するのはかなり先のことでしょう。また、核融合は今や22世紀の技術とさえ言われています。従って当面は核分裂エネルギー、つまり原子炉に頼らざるを得ません。
3.新しい核エネルギーシステム「トリウム熔融塩原子炉と、核エネルギー協働システム」
(THORIMS-NES: Thorium Molten-Salt Nuclear Energy Synergetics)
3.1.基本構想
| @ | ウランでなくトリウムを利用 | 天然Thは 232Thのみで、中性子を吸収させて、核分裂性233Uに変換して利用可能です。238Uより原子数で6だけ軽いため、Pu
および 超ウラン元素を殆ど作りません。これは核廃棄物負担を軽減するだけでなく、Pu消滅処理に最適です。 世界で必要なTh資源量は、約二百万トンで十分であり、全く問題はありません。U資源より3〜4倍多く普遍的に存在しています。 また、233Uは常に232Uを含み強力なガンマ線を伴うため、軍用に適せず、核拡散・核テロリズムへの抵抗性は大いに高まります。 |
| A | 弗化物熔融塩からなる液体核燃料の利用 | 核エネルギー装置は「核化学反応エネルギー利用装置」であり、原理的に化学工業施設の一種として「液体」を作業媒体に利用するのが望ましい姿です。具体的には米国オークリッジ国立研究所(ORNL)により1947〜76年に開発された 弗化物熔融塩7LiF−BeF2に、核物質の弗化物塩232ThF4、233UF4、239PuF3などを溶解した液体を核反応・熱輸送・化学処理の三目的兼用の作業媒体として利用します。この溶媒の優れた性格は、照射損傷を受けず、常圧で燃焼・爆発せず、熱容量の高い理想的媒体です。 腐食問題については、単純化した溶融塩炉本体では塩は中性に保たれ、Ni合金製容器材料との充分な共存性が確認されています。今後、長期の運転実績の確認が残されているだけです。 |
| B | 燃料増殖施設と発電炉の分離・協働 | ORNLが採用したような熔融塩増殖発電炉(MSBR) の道は取りません。具体的には、燃料作りの為の加速器熔融塩増殖施設(AMSB:Accelerator Molten-Salt Breeder)、および 機能・構造が単純で燃料自給自足能力を持つ熔融塩発電炉(FUJI)を協働させて、単純かつ実用的な 熔融塩核燃料増殖サイクル を完成させます。 |
この様なトリウム熔融塩原子炉を中心とするシステムを、核エネルギー協働システム(THORIMS-NES:Thorium Molten-Salt
Nuclear Energy Synergetics)と名づけています。
3.2. 熔融塩発電炉:FUJI(ここをクリック)
3.3. 核燃料増殖施設:AMSB(ここをクリック)
3.4. 熔融塩核燃料増殖サイクル(ここをクリック)
3.5 熔融塩炉の安全性について(ここをクリック)
3.6. 核廃棄物について。3.7. 核不拡散・核テロリズムについて(ここをクリック)
3.8. 経済性について(ここをクリック)
4.現実的な開発手順(ここをクリック)
5.国内外のこれまでの研究動向(ここをクリック)
6.[総括]:本構想の優れた特長 ― 今世紀社会への適合性 ―
幸い熔融塩炉の技術基盤は米ORNLの優れた努力で整っています。しかし、ORNLの目指した熔融塩増殖発電炉
MSBRは、増殖と発電を兼用(高速増殖炉も同じ)するのでは、大規模炉のみで、増殖性能が不足。炉直結の連続化学処理施設の実用化は困難。炉心黒鉛の数年毎の取替えを要し、構造・操業が複雑、などの課題がありました。
私達は、これらの困難をほとんど全て解消し、トリウム熔融塩増殖サイクルの実用化を可能とするものとして、トリウム熔融塩核エネルギー協働システム(THORIMS−NES)構想を提示しています。主体は、構造・運転保守が単純で燃料自給自足型の小型熔融塩発電炉
FUJIと、地域センターに置かれた加速器熔融塩増殖施設 AMSBおよび熔融塩化学処理施設からなります。優れた点を要約すると、下記の通りです。
| 1 | チェルノブイリ災害 のような過酷事故は原理的に起こさない極めて安全な原発で、プ ルトニウムなどがほとんど作られず、しかも核兵器・既存原発プルトニウムなどを有効利用しつつ消滅できます。初期にはこのPuを燃料にし、円滑かつ経済的にTh−Uサイクル時代に移行できます。 |
| 2 | 廃棄物問題では 、超ウラン元素がほとんど生れず、有効利用しつつ消滅できます。 さらに産業最盛期[2060年頃]以降の後退期における余剰中性子を利用し、積極的・経済的に核廃棄物消滅ができます。 |
| 3 | IAEA・OECD・米・ロシアその他 世界は着実に支持を強めています。しかも、研究開発費および期間は極めて僅かでよいのです。miniFUJI計画は整っています。 実用小型原発を10〜15年後に運転開始し、AMSBは 20〜25年後に実用化可能でしょう。 |
| 4 | 核燃料自給自足型で運転保守が容易で安全、かつ十分経済的な小型発電炉が完成し、世界の貧困・エネルギー・環境問題解決のために、広く展開利用できる本性を備えています。 |
| 5 | 非軍事的で、核拡散・核テロリズム[強いガンマ線で検知容易]・核廃棄物・核物質輸送[僅かで良い] などほとんど全ての問題対処にすぐれ、歪んだ閉鎖社会をもたらしかねない既存原発産業の管理社会化傾向を大きく改善できます。 |
| 6 | 今世紀中頃には 0.1〜1京円規模の世界産業に育ち、日本の基幹産業ともなります。 |
7.最後に
私達は、今世紀世界・地球環境救済のために、新核エネルギー技術産業の創出を日・米・露中心の国際協力開発により実現させたいと考えています。それにふさわしいシステム構想および基本技術基盤に関する戦略は充分整っています。資源・国土の乏しい日本の未来産業育成のためにも、資金調達・計画遂行の主体は日本が担って、この共同計画を高い道義心と善意の下に努力し成功させたいものです。
8.補足説明:(以下追而)
なお「「原発」革命」文春新書(2001/8)という平易な解説書がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。(下線部をクリックすると、アマゾン書店へリンクします。)
熔融塩炉などの液体燃料原子炉の英語論文集(過去のORNL論文100件以上)
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トリウムについての海外フォーラム(文献や掲示板)
世界各国の研究現況が分かります。(ここをクリック)
溶融塩とはなんですか?熔融塩とは何か?(ここをクリック)
溶融塩炉とはどのような原子炉ですか?
溶融塩原子炉は他の原子炉とどこが違うのでしょうか?
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トリウムは、他の炉型では使用できないのですか?
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強放射性の液体燃料が容器の外を循環していますが、大丈夫ですか?
(このページでは「溶融塩」ではなく「熔融塩」という用語も用いています。「溶融塩」では、水に塩を溶かしたような印象があるからです。「熔融塩」には水はありません。)
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2004−1−25、HP開設、FUJI研究会
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