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トリウム熔融塩原子炉"FUJI"

NPO「トリウム熔融塩国際フォーラム」
当NPOはGIF-MSR運営委員会のオブザーバーメンバー
(直径5cmのメダルの表裏)

「熔融塩原子炉についてのご質問や、NPOへの入会申し込み」はこちらへ(ここをクリック)

米国エネルギー省が熔融塩炉開発に資金投入を決定

2016年1月に「米国エネルギー省が、高温ガス炉と熔融塩炉に各々$40million(約50億円)の政府資金を出すことを決めた」というビッグニュースがありました。(本年度は各々約7億円)
 http://energyfromthorium.com/2016/01/16/doe-terrapower/
ご存知のように、世界の多くの国で熔融塩炉の開発研究が進められていますが、米国は永年、いかなる新型原子炉の開発にも、政府資金を投じて来ませんでした。
それが大きく舵を切った訳で、世界や日本に大きな影響を与えることになるでしょう。
また、資金の受け皿が全米4位の電力会社で、ほかに米国電力中央研究所やORNL(オークリッジ国立研究所)、ビルゲーツ子会社も参加していることから、オール米国とでもいう大きな動きとなりそうです。

但し、今回採用されたMCFR(Molten Chloride Fast Reactor)は、塩化物を用いた高速炉型の熔融塩炉です。従来、ORNL(MSBR)やFUJIが採用している弗化物を用いた熱中性子型の原子炉とも、仏やロシアが研究している弗化物使用の高速炉とも異なります。
MCFRは、1960年代に、ORNLが机上検討していましたが、早期の実現は難しい、として開発を断念しています。概念設計書さえ存在しません。
これらについて評価検討する為の研究会を2016年4月23日に開催しました。
第20回研究会(終了)
日時:2016年4月23日(土曜)13:30-16:30
場所:「貸会議室プラザ・八重洲北口」矢満登ビル・3F第8会議室。
1)「熔融塩高速炉とは?」吉岡理事
2)木下理事長からの近況報告
3)アンケート集計状況(討議は次回)角井理事

注:上記のDOE支援研究の参加会社は、下記の5機関です。
Southern Company Services(米国の大手電力会社の子会社)、
TerraPower(ビルゲーツの会社)、
Electric Power Research Institute(米国電力中央研究所)、
Vanderbilt University、
Oak Ridge National Laboratory

なお、公開されているのは右のポンチ絵だけです。


第9回NPO総会及び第19回研究会(終了)
日時:2015年11月14日(土曜)13:10-16:00
場所:「貸会議室プラザ・八重洲北口」矢満登ビル・3F第6会議室。
★第9回NPO総会(13:10-14:00)
1)役員の任期満了に伴う再選
2)旧年度の経理報告の承認
3)監査報告
4)旧年度の活動報告承認
5)新年度の活動方針と予算の承認
★14-15時:木下理事長からの近況報告と会員からの自由討議
★15-16時:第19回NPO研究会
  「熔融塩炉のコスト構造」吉岡理事、角井理事


「トリウム熔融塩国際フォーラム」第18回研究会(終了)
2015年7月30日(木曜)に、第18回見学会・研究会を開催しました。」
最初に、東京・狛江市の電力中央研究所にて、熔融塩を使った乾式再処理研究についての説明を伺った後、同所の設備の数々を見学しました。
その後、狛江駅前の「泉の森会館」へ移動し、木下理事長から昨今の情勢についてお話いただき、吉岡より「ORNLの熔融塩炉開発の歴史と思想」の講演が行われました。
    

「トリウム熔融塩国際フォーラム」第17回公開研究会(終了)

現在、欧米をはじめ、世界各国でトリウム熔融塩炉に関する関心が非常に高まっております。今回の研究会では藤田玲子・原子力学会会長や、中国科学院のトリウム熔融塩炉開発センター長である徐洪傑氏や、Martin Ruscak・チェコ原研・所長など、下記5講演がなされました。合計で約140名の参加者がありました。

名称:トリウム熔融塩国際フォーラム・第17回研究会
日時:2015年4月25日(土曜)13:30-16:30(開場13時)
場所:〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1-9
    東京都産業労働局 秋葉原庁舎、第1会議室
    JR「秋葉原駅」中央改札口徒歩1分
対象:当NPO会員と一般市民
演題と講師:
1「熔融塩技術と取り組んで(およびImPACT計画紹介)」藤田玲子・原子力学会会長
2「中国の熔融塩炉開発状況」中国科学院・徐洪傑氏(中国科学院・TMSRセンター長)
3「チェコの熔融塩炉関係研究」Martin Ruscak・チェコ原研・所長
4「トリウム熔融塩炉の国際動向」木下幹康理事長
5「『トリウム原子炉革命-古川和男・ヒロシマからの出発』出版の件」長瀬隆(著者、ロシア文学者)
参加費:1,000円(資料代)。但し当NPO会員と学生は無料。

第8回NPO総会及び第16回研究会
2014年11月8日、東京都中央区八重洲・矢満登ビル第6会議室にて、第8回NPO総会が開催されました。委任状を含め正会員20名と賛助会員5名ほか1名が参加しました。
1)吉岡律夫が理事長職を退任して名誉理事長となり、後任には木下幹康が理事長に就任し、また古川和朗が副理事長に就任する旨の挨拶がなされました。
2)旧年度の活動報告と経理報告の承認
3)新年度の活動方針と予算の承認
その他の討議の後、第16回研究会として、下記の2件の講演が行われました。
1)「高速炉の蒸気発生器について」二階勲氏
2)「Puを含む長寿命核廃棄物の減量方法」三田地紘史理事



PHYSOR国際会議で熔融塩炉研究を発表。
NPOの行事でありませんが、2014年9月29日の週に京都で開催されたPHYSOR(原子炉物理国際会議)にて、熔融塩炉事故解析指針に関する講演と共同座長を吉岡律夫が務めました。上記青色部分をクリックすると、PDF([英文)が読めます。
なお、この会議では、全部で15件の熔融塩炉関係の論文が発表されました。



「原発安全革命」(古川和男著)が電子書籍で発売!

トリウム熔融塩炉に関する世界で唯一の解説書の「原発安全革命」(古川和男著)ですが、最近、書店で手に入りにくくなっています。
出版社にも在庫が無いので、電子書籍で発売されることになりました。
 http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1666080600000000000K
上記の頁をクリックし、「オンライン書店で購入」を選ぶと、アマゾン書店など数店から購入できます。
なお、電子出版なので、KINDLEなどのリーダーが無いと読めません。
2014年8月。


トリウム原子炉革命ー古川和男・ヒロシマからの出発」が出版(長瀬隆著)
トリウム熔融塩炉に関し、過去40年間、世界をリードしてきた古川和男博士の活動記録を中心に、ヒロシマからフクシマまで、世界を救済するトリウム原発の紹介がなされています。朝日新聞の一面にも広告が出ました。
アマゾン書店へのリンク(ここをクリック下さい)

2014年8月。


第15回研究会(J-PARC見学会)を開催(終了)
2014年7月24日、当NPOは、東海村のJ-PARC(陽子線加速器の利用設備や核変換施設建設予定地など)を見学しました。
また、見学の後、下記の2件の講演がありました。」
@JAEA佐々様「アクチナイド核変換計画」
A当NPO吉岡理事長「AMSBのエネルギーバランス」(左記をクリックすると論文が読めます)

JRR-1建屋前にて


「GIF会合」に参加
2014年5月28-30日に、上海SINAP(応用物理研究所)で開催されたGIF会合(第4世代原子炉の中のMSR運営委員会)に出席し、当NPOよりも講演をしました。
また、SINAPの各種実験設備を見学し、3日目には中国MSR実験炉の設計レビュー会合にも出席しました。



「トリウム熔融塩国際フォーラム」第14回公開研究会(終了)

現在、欧米をはじめ、世界各国でトリウム熔融塩炉に関する関心が非常に高まっております。今回の研究会では鈴木達治郎前原子力委員長代理の御講演を含め、下記の4講演が行なわれました。

名称:トリウム熔融塩国際フォーラム・第14回研究会
日時:2014年5月17日(土曜)13:30〜16:30
場所:東京都千代田区岩本町3-10-4、寿ビルディング2階会議室
対象:当NPO会員と一般市民(約120名が参加)
受講料:1,000円(資料代)。当NPO会員と学生は無料。
演題:
@「トリウム熔融塩炉と国際動向」吉岡律夫理事長
A「黒鉛について」東海カーボン梶E近藤明様
B「熔融塩ポンプについて」樺骰蒼d機製作所・鎌田憲彦様
C「核不拡散に関連して」鈴木達治郎前原子力委員長代理、
司会・座長:木下幹康様(東大)

日本生物地理学会 市民シンポジウム:終了
2014年4月12日(土)13:30-18:00。
東京都豊島区・立教大タッカーホール
「対論!人類は原発をどうするのか?」をテーマに、京大・小出裕章氏と生物地理学会・森中定治氏が講演し、各界の識者からなるゲストやコメンテーターが意見を述べた。
当NPOの吉岡律夫理事長も最後にゲストとしてコメントしました。

GIF活動の紹介論文
当NPOはGIF(第4世代原子炉)の熔融塩炉運営委員会が設立された2005年以来、オブザーバーとして不定期に参加しています。
現在までの活動の概要が、雑誌「Progress in Nuclear Energy」2014年3月号に、「The molten salt reactor (MSR) in generation IV: Overview and perspectives」という記事で掲載されました。
当NPOの吉岡律夫も共著者とし名前が出ています。上記の青色部分をクリックすればPDFが読めます。また、右クリックすれば、ご自分のPCにダウンロードできます。


英語解説論文収録本の出版
2013年9月13日、Elsevierっ出版社より「Molten Salts Chemistry: From Lab to Applications」という題名の英語本が出版されました。
この中に「Nuclear Energy Based on Thorium Molten Salt(トリウム熔融塩による原子力」という章を、吉岡理事長が執筆し、掲載されています。
日本で実施された熔融塩炉FUJIの最新設計結果のほか、熔融塩炉開発の経緯、世界の現状、燃料製造システムなどについて記載した総括的な論文です。
ハードカバー本はアマゾン書店で購入可能(ここをクリック)。

第7回総会および第13回研究会
2013年11月16日、東京ウィズビジネスセンター第2会議室において、第7回総会が開催されました。
1)平成24年度決算などの件、
2)平成25年度予算などの件
3)役員選任の件
が審議され、いずれも満場一致で承認されました。
引き続く研究会において、下記の2件の講演がなされました。
1)木下副理事長「インド・米国・ロシアの会議に出席して」
2)三田地理事「熔融塩炉を利用したプルトニウムの減量」


筑波KEK見学会と第12回研究会の報告
2013年6月15日(土)に、筑波KEK見学会と第12回研究会を開催しました。今回はMPO会員だけの会合です。
参加者は14名で、KEKB衝突型リング加速器と、研究棟「富士」などを見学しました。
その後、NPO第12回研究会を開催し、熔融塩炉の技術課題について討議しました。


ミニ・シンポジウム、開催しました
「子孫のため!原発のソフトランディングの可能性。−エネルギー政策、核廃棄物処理へ救世主となるか、トリウム熔融塩炉」
エネルギー・原発・核廃棄物・・・これらは人類共通の課題であり、勉強・啓発を兼ねて、市民の参加を呼びかけました。トリウム熔融塩炉について、吉岡NPO理事長より講演の後、パネル討論により会場の皆様にも参加頂きました。
(日時) 2013年6月7日(金)午後3時〜5時
(場所) 「ワークピア横浜」4階会議室(横浜市中区山下町24-1)
(参加費)無料。資料代500円(任意)。
(主催)かながわ創造研究会(代表・齊藤荘之助・元神奈川県教育長)事務局―山崎:電話&FAX:045−942−4104
(後援)NPO法人・トリウム熔融塩国際フォーラム


静岡県での「トリウムと熔融塩炉シンポジウム」で講演
2013年5月17日に、静岡市で開催された「第21回原子力エネルギーシステムシンポジウム」で吉岡理事長がトリウム熔融塩炉に関する講演を致しました。
日時:2013年5月17日(金)9時30分〜18時00分
会場:静岡県男女共同参画センター「あざれあ」大ホール
シンポジウムタイトル:「トリウム燃料を利用した原子炉開発の課題と展望」−世界各国および我が国の研究開発状況を知り、今後の課題と展望を探る−
本シンポジウムでは、中国科学院の徐洪杰様と、米国ORNLのDavid Holocomb様の他、日本の主なトリウム燃料炉の研究者が講演をされました。また、川勝平太・静岡県知事がコメントを述べられ、最後に有馬朗人先生が総括をされました。


原子力委員会への説明の件
2013年5月9日の第17回原子力委員会の場で、トリウム熔融塩炉の研究開発に関し、海外の状況と国内の取り組み状況を公式に説明する機会を得ました。
場所:東京都千代田区霞が関3−1−1、中央合同庁舎4号館1階、123会議室
日時:2013年5月9日(木)10:30〜12:00
題名:「トリウム利用技術とその研究開発について
説明者:吉岡律夫NPO理事長・木下幹康東大研究員。
(説明資料は上記下線部を左クリックするか、または右クリックしてPCに保存して下さい)


「トリウム熔融塩国際フォーラム」第11回公開研究会のご報告
150名以上の申込みがあり、盛況でした。また、活発な議論がなされました。

現在、欧米をはじめ、世界各国でトリウム熔融塩炉に関する関心が非常に高まっております。特に、中国は2011年にトリウム熔融塩炉(TMSR)と熔融塩増殖炉(ADS)に関する開発計画を公表し、世界を驚かせました。今回のセミナーでは、下記の3件の講演が行なわれました。
日時:2013年4月20日(土)13:30〜16:30
場所:日比谷図書文化館・大ホール

講演題目と講師:

1)「基調講演:将来のエネルギーの安全のために」
  有馬朗人様(元東大総長、静岡文化芸術大学理事長、武蔵学園長)
2)「トリウム熔融塩炉の概要と最近の海外動向」
  吉岡律夫・トリウム熔融塩国際フォーラム理事長
3)特別講演「中国におけるトリウム熔融塩炉の開発計画と開発現状」
   徐洪杰様(中国科学院・上海応用物理研究所・前所長、TMSRセンター長)  
・徐博士英語講演の日本語通訳:木下幹康様(東大)

座長:古川和朗様(高エネルギー加速器研究機構)
参加費(資料代):1,000円。但し、当NPO会員と学生は無料。



韓国での熔融塩炉ワークショップで講演
韓国の蔚山科学技術大学が2013年1月29-30日に開催した熔融塩炉国際ワークショップに招待されたので、講演を行ないました。韓国も熔融塩炉の研究を始めるとのことで、今後が注目されます。


インドでの熔融塩炉会議
2013年1月9日から11日まで、インド・ムンバイ市で「熔融塩技術の原子力適用」と言うタイトルで、熔融塩炉を中心とした会議が開催されました。当NPOも招待され、論文を提出し、講演を行ないました。
(CMSNT: Conference on Molten Salts in Nuclear Technology” at BARC(Bhabha Atomic Research Centre) )
インドは、中国同様、ウランは殆ど取れない一方、トリウムは豊富に取れるので、固体トリウム燃料炉の研究を永年続けており、その路線は維持する模様ですが、熔融塩炉研究も始めたとのことです。
会議のHPは右記で、講演者のPPTも掲載されています。http://moltensaltindia.org/
また、英語論文(PDF)は下記に掲載しました。
http://homepage2.nifty.com/TAMACHAN/CMSNT Yoshioka 20130109.pdf

なお、英国のHP(ブログ)に、会議のホットな雰囲気やインドの背景が書かれた英文記事がありますが、ブログなので、下のほうに下がって読み難くなっています。(2013/1/25記)http://www.the-weinberg-foundation.org/


上海でのトリウムエネルギー会議
2012年10月29日から11月1日まで、中国の上海応用物理研究所(SINAP)で、トリウムエネルギー会議が開催されました。
参加者は120名(海外から40名、中国から80名)で、2010年のロンドン会議は約60名だったので、やはり実プロジェクトを進めている中国での開催は大成功だったと思います。
合計38件の内、約半数が熔融塩炉関係で、残りは、固体トリウム燃料炉と、ADS(加速器)ほか。
吉岡理事長の発表に関しては、熔融塩固化事故・凍結弁事故についての評価が必要、との認識が得られました。
中国の熔融塩炉は、黒鉛減速・オンライン再処理なし、小型炉と基本的に我々のFUJIと同じです。また、初期燃料のU233は、平行して開発するADSで大量製造する、というもので、古川和男先生が提案してこられたTHORIMS-NESの概念と同じです。
SINAPの最初の実験炉(2017年)は、固体燃料・熔融塩冷却という設計で、本流のminiFUJI型の実験炉は2020年の予定。 会議報告はここをクリック。


今までの活動記録・書籍紹介・動画など(ここをクリック)
(研究会・講演会・海外発表、書籍紹介、動画サイトなど)

1.はじめに。
 このホームページは、今世紀における人類社会・地球環境救済のため、安全性・核拡散・核廃棄物・経済性等に関し決定的な利点をもつ「トリウム熔融塩核エネルギー協働システム」について紹介するものです。

2.課題。
 今世紀前半における世界人口と、エネルギー需要の伸びは爆発的でしょう。化石燃料消費の増大による地球温暖化・化学汚染及び局所異常気象災害などの対策は緊急を要します。その際、次の三つの課題に、貴方は答えをお持ちですか?

化石燃料による環境破壊防止策はお持ちですか?(風力・太陽自然エネルギー・核融合?)
太陽自然エネルギーの実用化は何時でしょうか?
核エネルギーに安全性・核拡散・核廃棄物・経済性対策はありますか?

 打開策としては、太陽エネルギーがその本来の"非発熱型"特性から考えても最良と考えられますが、基幹エネルギー産業に成長するのはかなり先のことでしょう。また、核融合は今や22世紀の技術とさえ言われています。従って当面は核分裂エネルギー、つまり原子炉に頼らざるを得ません。


3.新しい核エネルギーシステム「トリウム熔融塩原子炉と、核エネルギー協働システム」

(THORIMS-NES:
Thorium Molten-Salt Nuclear Energy Synergetics)

3.1.基本構想

@ ウランでなくトリウムを利用  天然Thは 232Thのみで、中性子を吸収させて、核分裂性233Uに変換して利用可能です。238Uより原子数で6だけ軽いため、Pu および 超ウラン元素を殆ど作りません。これは核廃棄物負担を軽減するだけでなく、Pu消滅処理に最適です。
世界で必要なTh資源量は、約二百万トンで十分であり、全く問題はありません。U資源より3〜4倍多く普遍的に存在しています。
また、233Uは常に232Uを含み強力なガンマ線を伴うため、軍用に適せず、核拡散・核テロリズムへの抵抗性は大いに高まります。
A 弗化物熔融塩からなる液体核燃料の利用  核エネルギー装置は「核化学反応エネルギー利用装置」であり、原理的に化学工業施設の一種として「液体」を作業媒体に利用するのが望ましい姿です。具体的には米国オークリッジ国立研究所(ORNL)により1947〜76年に開発された 弗化物熔融塩7LiF−BeF2に、核物質の弗化物塩232ThF4、233UF4、239PuF3などを溶解した液体を核反応・熱輸送・化学処理の三目的兼用の作業媒体として利用します。この溶媒の優れた性格は、照射損傷を受けず、常圧で燃焼・爆発せず、熱容量の高い理想的媒体です。
腐食問題については、単純化した溶融塩炉本体では塩は中性に保たれ、Ni合金製容器材料との充分な共存性が確認されています。今後、長期の運転実績の確認が残されているだけです。
B 燃料増殖施設と発電炉の分離・協働  ORNLが採用したような熔融塩増殖発電炉(MSBR) の道は取りません。具体的には、燃料作りの為の加速器熔融塩増殖施設(AMSB:Accelerator Molten-Salt Breeder)、および 機能・構造が単純で燃料自給自足能力を持つ熔融塩発電炉(FUJI)を協働させて、単純かつ実用的な 熔融塩核燃料増殖サイクル を完成させます。

この様なトリウム熔融塩原子炉を中心とするシステムを、核エネルギー協働システム(THORIMS-NES:Thorium Molten-Salt Nuclear Energy Synergetics)と名づけています。

3.2. 熔融塩発電炉:FUJI(ここをクリック)FUJI

3.3. 核燃料増殖施設:AMSB(ここをクリック)

3.4. 熔融塩核燃料増殖サイクル(ここをクリック)

3.5 熔融塩炉の安全性について(ここをクリック)
 safety

最新報告書「熔融塩炉の安全性」は、ここをクリックしてPDFをダウンロード下さい


3.6. 核廃棄物について。3.7. 核不拡散・核テロリズムについて(ここをクリック)

3.8. 経済性について(ここをクリック)


4.現実的な開発手順(ここをクリック)

5.国内外のこれまでの研究動向(ここをクリック)

6.[総括]:本構想の優れた特長 ― 今世紀社会への適合性 ―
 幸い熔融塩炉の技術基盤は米ORNLの優れた努力で整っています。しかし、ORNLの目指した熔融塩増殖発電炉MSBRは、増殖と発電を兼用(高速増殖炉も同じ)するのでは、大規模炉のみで、増殖性能が不足。炉直結の連続化学処理施設の実用化は困難。炉心黒鉛の数年毎の取替えを要し、構造・操業が複雑、などの課題がありました。
 私達は、これらの困難をほとんど全て解消し、トリウム熔融塩増殖サイクルの実用化を可能とするものとして、トリウム熔融塩核エネルギー協働システム(THORIMS−NES)構想を提示しています。主体は、構造・運転保守が単純で燃料自給自足型の小型熔融塩発電炉FUJIと、地域センターに置かれた加速器熔融塩増殖施設AMSBおよび熔融塩化学処理施設からなります。優れた点を要約すると、下記の通りです

チェルノブイリ災害 のような過酷事故は原理的に起こさない極めて安全な原発で、プ ルトニウムなどがほとんど作られず、しかも核兵器・既存原発プルトニウムなどを有効利用しつつ消滅できます。初期にはこのPuを燃料にし、円滑かつ経済的にTh−Uサイクル時代に移行できます。
廃棄物問題では 、超ウラン元素がほとんど生れず、有効利用しつつ消滅できます。 さらに産業最盛期[2060年頃]以降の後退期における余剰中性子を利用し、積極的・経済的に核廃棄物消滅ができます。
IAEA・OECD・米・ロシアその他 世界は着実に支持を強めています。しかも、研究開発費および期間は極めて僅かでよいのです。miniFUJI計画は整っています。 実用小型原発を10〜15年後に運転開始し、AMSBは 20〜25年後に実用化可能でしょう。
核燃料自給自足型で運転保守が容易で安全、かつ十分経済的な小型発電炉が完成し、世界の貧困・エネルギー・環境問題解決のために、広く展開利用できる本性を備えています。
非軍事的で、核拡散・核テロリズム[強いガンマ線で検知容易]・核廃棄物・核物質輸送[僅かで良い] などほとんど全ての問題対処にすぐれ、歪んだ閉鎖社会をもたらしかねない既存原発産業の管理社会化傾向を大きく改善できます。
今世紀中頃には 0.1〜1京円規模の世界産業に育ち、日本の基幹産業ともなります。


7.最後に
 私達は、今世紀世界・地球環境救済のために、新核エネルギー技術産業の創出を日・米・露中心の国際協力開発により実現させたいと考えています。それにふさわしいシステム構想および基本技術基盤に関する戦略は充分整っています。資源・国土の乏しい日本の未来産業育成のためにも、資金調達・計画遂行の主体は日本が担って、この共同計画を高い道義心と善意の下に努力し成功させたいものです。 

.補足説明

溶融塩とはなんですか?熔融塩とは何か?(ここをクリック)

溶融塩炉とはどのような原子炉ですか?(ここをクリック)

熔融塩原子炉の燃料から原爆は作れないのですか?(ここをクリック)

MSRE(熔融塩実験炉)とはどのような原子炉だったのですか?(ここをクリック)

熔融塩原子炉の反応度係数について(ここをクリック)

熔融塩原子炉におけるタリウムの問題(ここをクリック)

軽水炉でプルトニウムを燃やすと、どれ位、Puを減らせるのでしょうか?(ここをクリック)

軽水炉からの再処理プルトニウムで原爆は作れるのでしょうか?(ここをクリック)?

ワインバーグ自伝「The First Nuclear Era」の概要
(ヒロシマの神聖化、トランス・サイエンス)

(下線部をクリック)


AMSBのエネルギーバランス(ここをクリック)


プルトニウムの放射性毒性;ダーティボム:放射能散布爆弾(ここをクリック)

軽水炉の使用済み核燃料をどうすべきか?(ここをクリック)

1流体MSRか、2流体MSRか?(ここをクリック)

(以下、未回答)
溶融塩原子炉は他の原子炉とどこが違うのでしょうか?
トリウムとはなんですか?
トリウムは、他の炉型では使用できないのですか?
プルトニウムの燃焼は、炉型によってどのようになるのでしょうか?
MSBRとは、どのような原子炉だったのですか?
米国はなぜ溶融塩炉の研究をやめたのですか?
軽水炉ー高速炉の路線は、何処が問題ですか?
ITERが話題になっていますが、核融合に未来はあるのでしょうか?
強放射性の液体燃料が容器の外を循環していますが、大丈夫ですか?

(このページでは「溶融塩」ではなく「熔融塩」という用語も用いています。「溶融塩」では、水に塩を溶かしたような印象があるからです。「熔融塩」には水はありません。


熔融塩炉などの液体燃料原子炉の英語論文集(過去のORNL論文100件以上)(ここをクリック)


トリウムについての海外フォーラム(文献や掲示板)世界各国の研究現況が分かります。(ここをクリック)


熔融塩原子炉についてのご質問・ご感想はこちらへ(ここをクリック)


2004-01-25、HP開設、旧FUJI研究会、
2009-01-22, NPO「トリウム熔融塩国際フォーラム」に移行
2010/5/31, 英語の頁を作成。









                        

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