古川和男先生の経歴 

古川 和男(ふるかわ かずお)先生の経歴

1927年2月13日生、2011年12月14日没、享年84歳。

NPO法人「トリウム熔融塩国際フォーラム」初代理事長。
株式会社TTS・代表取締役
ウクライナ科学アカデミー会員

理学博士(京都大学)

1951年、京都大学理学部化学科卒業、
1952年、東北大学金属材料研究所・助手として、無機液体構造化学研究に従事。
1960〜61年、ロンドン大学 Birkbeck Collegeにて、統計熱力学的研究、X線液体構造解析に従事。
1961年、東北大学助教授に就任し、液体金属・熔融塩の構造・物性論研究に従事。
1962年、日本原子力研究所に出向し、高温融体の原子力利用研究に従事。
1966年、同・ナトリウム研究室長に就任し、液体Na基礎技術の総合開発に従事。
1968年、米国ORNLを訪問し、MSREの順調な運転を知る。
1971年、同・高温融体材料研究室長に就任し、核分裂炉・核融合炉・加速器炉への応用に従事。
1980年、AMSB(加速器熔融塩増殖炉)を発明し、U233核燃料の大量製造を可能にした。
1983年、東海大学 開発技術研究所・教授に就任し、Th熔融塩核エネルギー協働システムを提唱。
1985年、FUJI(小型熔融塩発電炉)を発明し、炉心黒鉛取替・連続化学処理を不要とした。
1992年、ウクライナ科学アカデミー・外国会員(終身)に推挙。
1996年、東海大学を退職。トリウム熔融塩国際研究所代表。

トリウム熔融塩炉で最も重要な人物と言えば、米国ORNL(オークリッジ国立研究所)所長のワインバーグ博士です。
博士は軽水炉の発明者ですが、このことは日本で殆ど知られていません。実際、博士はPWRの原理に関する特許と論文を書いています。
その彼が、1950年代に、軽水炉の安全性と、Puの問題を指摘して、安全でPuの問題もないトリウム熔融塩炉をORNLで推進していた訳です。

2006年、「核拡散防止への実効ある提言」論文が、佐藤栄作賞(最優秀賞)を受賞。
       上記をクリックすれば、論文が読めます。
2008年、NPO法人「トリウム熔融塩国際フォーラム」を設立し、初代理事長に就任。
2010年、株式会社IThEMSを設立し、会長に就任。
2011年、IThEMSを、株式会社TTS(トリウムテックソリューション)に改組。
2011年、逝去。

著書:2001年、「原発革命」、文芸春秋社
    2011年、「原発安全革命」文芸春秋社
共著:1971年、「原子炉工学講座 第4巻」
    1981年、「溶融塩増殖炉」日本原子力学会
    1993年、「熔融塩・熱技術の基礎」アグネ技術センター
訳書:1986年、「核エネルギー協働システム概論」培風館

古川先生の最後のペーパー「THORMS-NES」
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論文の題目は「New Sustainable Secure Nuclear Industry Based on Thorium Molten-Salt Nuclear Energy Synergetics (THORIMS-NES)」です。
Nuclear Power . Deployment, Operation and Sustainability」という書籍の第17章です。この書籍全体が、上記のサイトで公開されています(2012年1月記)。.






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